2024-06-03(月)今朝方、石川県を震源とする地震(震度5)が発生しました。
被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。
また、被害が最小限に留まり、一日も早く平穏な日常が戻ることをお祈りいたします。

 

地震の震源地が海底であった場合、海洋生物への影響も考慮しなければなりません。
以下に、地震の規模を示すマグニチュード1から10までのそれぞれのレベルにおいて、海洋生物に及ぼす影響についてご紹介します。

マグニチュード1-2

影響

マグニチュード1

微弱な揺れであり、海洋生物への影響はほとんどありません。
感知できる生物もごく限られています。

マグニチュード2

わずかに強い揺れですが、依然として影響は微小です。
海洋の生態系や海底に住む生物に大きな変化はありません。

マグニチュード3-4

影響

マグニチュード3

小規模な揺れであり、特に海底近くに住む生物にとっては認識できる程度の振動ですが、致命的な影響は少ないです。

マグニチュード4

中程度の揺れが生じます。
海底の堆積物が若干動き、底生生物(ベントス)に影響を与える可能性がありますが、大規模な被害は想定されません。
※ベントス…底生生物(底棲生物、ていせいせいぶつ、benthos)は、水生生物の総称。

マグニチュード5-6

影響

マグニチュード5

顕著な揺れが発生し、海底の地形が変わることがあります。
特に貝類や甲殻類など、海底で生活する生物に影響が出始めます。

マグニチュード6

強い揺れであり、海底地形の変動が顕著になります。
珊瑚礁や海藻の群生地に損傷を与えることがあり、これにより生態系のバランスが崩れる可能性があります。

マグニチュード7-8

影響

マグニチュード7

非常に強い揺れが海底で発生し、広範囲にわたる地形変動が見られます。
特に海底火山活動や断層運動が活発になることで、生物の生息環境が大きく変わることがあります。

マグニチュード8

激しい揺れによる地滑りや海底の崩壊が生じ、大規模な津波を引き起こす可能性があります。
このため、沿岸部の生態系にも甚大な影響が及び、魚類や海洋哺乳類など広範囲の生物に被害が広がります。

マグニチュード9-10

影響

マグニチュード9

壊滅的な揺れが広範囲に及び、海底地形は劇的に変化します。
海底の崩壊や大規模な津波が発生し、海洋生物にとって致命的な環境変化が引き起こされます。
特に沿岸生物に対する被害が甚大です。

マグニチュード10

史上最大級の地震であり、海底地形の変動は極めて大規模です。
海洋生態系全体が再編されるほどの影響を及ぼし、生物の大量死や絶滅の危機が発生することも考えられます。

さいごに

海底を震源とする地震は、その規模に応じて海洋生物に様々な影響を与えます。
微弱な地震から壊滅的な地震まで、各レベルでの生態系への影響を理解し、適切な対策を講じることが重要です。
被災地の一刻も早い復興と、自然災害からの保護策の強化を願っております。